今更ながら「スリービルボード」の話とか

2018.3.16 『映画ドラえもん のび太の宝島』@新宿 TOHOシネマズ
2018.3.16 『スリー・ビルボード』@新宿 TOHOシネマズ
2018.3.17 『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』@新宿 TOHOシネマズ
2018.3.17 『グレイテスト・ショーマン』@新宿 TOHOシネマズ
2018.3.20 『15時17分、パリ行き』@イオンシネマ新百合ヶ丘

 

とにかく『スリー・ビルボード』がよかった。完成度の高い脚本、説得力のある演技、映画的な愉しみにあふれた演出、すべてそろったすばらしい作品だった。新宿のTOHOシネマズで金曜日の夜遅くにほとんど席埋まってて、それも納得というかんじ。自分も観た後、人に勧めまくってるし。まあほとんどみんな観てるんだけどもう。

やっぱりああいう映画を観ると、プロットが好きな映画が好きだなあと思う。そういう意味で、『映画ドラえもん のび太の宝島』は物足りなかった。「宝島」って聞くとどうしても「大冒険」みたいなのをイメージしてしまって、そうなると自分の中ではインディジョーンズみたいな冒険物を求めてた。そして、そういう意味でのハラハラドキドキも、そのハラハラドキドキの先に生まれるわかりやすい感動もなかった。星野源の主題歌聴いて、「これは”ブランニュードラえもん”爆誕なるか!!!」と期待していたのでざんねん。

基本的にはやっぱりプロットが好きな映画が好きだけど、『グレイテスト・ショーマン』みたいなミュージカルものはプロットに盛り上がりがなくても気にならないんだなーと思った。主人公がショービジネスにずっとあこがれていたのか、成功を求めた結果あたったショービジネスに熱中しているのか、最後までよくわからなかった。主人公が成功する秘訣もわからなかったし。とまあこういう批判は『ラ・ラ・ランド』のときもたくさん聞いたけど、まあそこはミュージカルだし、音楽ありきのプロットだしねというか。だから今回もそこまで気にならなかった。

ただ『ラ・ラ・ランド』と違って音楽が凡庸だったので今回はそこまで好きにはならなかった。『ラ・ラ・ランド』の楽曲制作チームが曲を書いてます!みたいな宣伝あるけど、『ラ・ラ・ランド』で作詞やってたパセク&ポール(Pasek and Paul)が作詞作曲をやってるだけで、『ラ・ラ・ランド』で作曲やってたジャスティン・ハーウィッツ(Justin Hurwitz)はまったく関わってないし。

 

 

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』と『15時17分、パリ行き』は、なんも前情報ない人を観客として想定することの難しさを感じた。どっちも、大まかな結末わかってないと前半どうたのしんでいいのか分からない、いったい何の映画なのか分からないタイプの映画だった。かつ、どっちもその大まかな結末をうまく提示できてなかった。

前者はリメイク作品で、元の作品での女性の描かれ方に対するアンチテーゼ的な面もある映画だったから、どうしても作り手は元の作品知らずに観る観客の立場から離れちゃったんじゃないかと。後者は超有名な事件を題材に、しかもその事件の当事者をそのまま出演者にした映画なんだけど、事件も知らないし、ましてや当事者が本人役で出演してるなんて知らない俺にとってはただの退屈な映画だった。

まったく前情報なしの観客に、映画の設定をどれだけスマートに、説明的になりすぎず伝えられるかも脚本力の一つだとおもうし、『スリー・ビルボード』はそこもすばらしかった。もーしまだ観てない人がいたらぜひ観て欲しいなあ。

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